山口陶漆器とは
陶器に漆を塗り、さらに漆を焼き付けて丈夫にした山口県生まれの器のことです。
山口県には古くから「萩焼」という焼き物の産地と「大内塗」という漆器の産地があり、山口陶漆器はこの2つの産地の職人が協力して作り上げています。
また漆は熱を加えると硬くなる性質があり、日本では主に金属の錆防止や耐久性向上のために古くから漆の焼き付けが行われてきました。山口陶漆器は新しくこの技法を取り入れることにより、従来の漆器に比べて傷がつきにくくなっています。
土地にある資源を組み合わせて、今までに見たことがない新しい生活の器ができました。
山口陶漆器の特徴と扱い方
◇陶器の持つ強さと安定感
◇木製漆器には無い自由な形状
◇陶器と漆と赤間石が織りなす独特の風合い
◇漆特有の香りや漆かぶれの心配はありません。
◇普通のスポンジと洗剤で洗えます。
◇電子レンジにもお使いいただけます。
(※金箔が貼ってあるものにはご使用できません。)
◇食器洗浄機や乾燥機はご使用をお控えください。
※ひとつずつ手作りのため商品の色、形、寸法が実物と若干異なる場合があります。
茶褐色の生漆または色漆を用いて萩焼に刷毛塗りし、全面に塗った後すぐに拭き漆専用の紙で余分な漆を拭き取る。
湿度の保たれた「むろ」で約1晩乾かし翌日同じ工程を行う。
漆の吸い込み・つや・浸透度にもよるが、上記の工程を3~4回繰り返す。
漆のムラをなくし、厚みを均一にすることにより色合いが落ち着く。
完成までに10日~2週間を要する。